画家 富山妙子と2本のドキュメンタリー映画『自由光州』—1980年 5月—『はじけ鳳仙花』—わが筑豊 わが朝鮮—

没後3年、今世界が注目する画家 富山妙子。
1980年代に画家と映画人が作り上げたドキュメンタリー映画があった。
40数年が過ぎ、HDデジタルリマスター版でよみがえる。

「世界が混沌としているからと言って、大事なことを見過ごしていない?」

画家 富山妙子は行動の人だ。世界で起こる様々な理不尽に対して身体丸ごとの表現で抵抗した。2021年99歳で他界するまでその姿勢は変わらず、作品とその製作展示過程で先鋭的な挑戦を続けた。

「画家は時代の傍観者でよいのか」という富山の強い思いが、二人の映画監督を動かして2本の映画が生まれた。『自由光州 -1980年 5月-』と『はじけ鳳仙花 -わが筑豊 わが朝鮮-』。前者は、1980年独裁政権の弾圧で起こった光州事件の直後に制作した版画『倒れたものへの祈祷』を中心に構成された。後者は、富山の心から生涯消えることのなかった朝鮮人強制連行を描いたリトグラフ『引き裂かれた者たち』と自伝的論集『はじけ!鳳仙花―美と生への問い』を巡る映画である。これらは1981年と1984年に立て続けにつくられた。富山が60歳と63歳のときだが、決して若くない彼女には熱と怒りがたぎっていた。

富山は監督たちに語りかけた。
「理不尽を見過ごしちゃいけないわよね、表現者なら」。
『自由光州』の前田監督は持ち前の正義感を触発された。『はじけ鳳仙花』の土本監督は画家の生き方と表現の関係に魅かれた。そして同じように、富山は映画を通して今を生きる私たちに問いかけてくる。
「世界が混沌としているからと言って、大事なことを見過ごしていない?」

更新情報

予告篇

『自由光州』『はじけ鳳仙花』特別上映トークショー

この映画は1980年代に幻燈社で製作され、2本同時上映はポレポレ東中野が初めてでした。監督の前田さん、土本さん、画家の富山さん3人とも亡くなっていて、もう映画の話を聞くことはできません。
そこで様々な形で関わりのある方々に上映終了後にお話を伺うことにしました。
5回のシリーズです。映画を見る前でも後でも大丈夫です。ぜひご覧ください。

第1回 トークテーマ「筑豊炭鉱と富山妙子」原爆の図丸木美術館 学芸員・専務理事 岡村幸宣

富山さんは画家 丸木位里、丸木俊さんと交流がありました。そこで、炭鉱画で著名な山本作兵衛さんの本も出されている岡村さんに筑豊炭鉱の話や3人の画家が世界に向けてどう発信していったかを語っていただきました。


第2回 トークテーマ「富山妙子 なぜ、世界で今 再評価されているのか -韓国・延世大で展覧会を共催した経験を踏まえて-」東京大学東洋文化研究所教授 真鍋祐子

朝鮮研究を専門とする真鍋さんに富山さんとの出会いや、何故、富山さんが世界的に注目されているのか。また、2021年に延世大学校博物館と東洋文化研究所の共催による展覧会『富山妙子の世界 記憶の海へ』の裏話などを語っていただきました。


第3回 本作の制作当時の幻燈社と監督 前田勝弘映画監督 杉本信昭

本作は、幻燈社の代表である前田勝弘さんが監督でもありプロデューサーでもあります。そこで前田さんの人となりと、2本の映画が製作された過程などを助監督であった杉本さんと話し合います。


第4回 横浜美術館と富山妙子の出会い、そしてこれから横浜美術館 学芸員 日比野民蓉

2024年「横浜トリエンナーレ」で富山妙子さんが取り上げられ世界的に注目されました。そして、今年の12月には「日韓現代美術展」が開催される予定です。そこで、学芸員の日比野さんに富山さんのどこに惹かれるのか、また現代美術について語っていただきました。


第5回 光州という文脈から考える富山妙子文化研究者・実践女子大学文学部美学美術史学科准教授 山本浩貴

アジアを代表する国際展「光州ビエンナーレ」。2024年日本パビリオンのキュレーターをされた山本さんに、光州民主化運動と富山さんの関係。またこの2本の映画の時代と今、私たちに共通する課題について語っていただきました。

映画解説

『自由光州 —1980年 5月—』

韓国が民主化を成し遂げたのは38年前1987年である。学生や市民のデモが、全斗煥独裁政権を退陣に追いやり、大統領直接選挙、言論の自由、政治運動家の釈放を実現した。韓国の人々が自らの血を流しようやく民主化を手にしたのだ。遡る、1980年5月。戒厳令を敷いた全斗煥による激しい民衆弾圧、光州事件が起こった。

富山はこの弾圧に黙ってはいられなかった。即座に反応し、版画作品「倒れたものへの祈祷」で巡回展を実行した。富山の行動には、独裁者に対する憤り、犠牲者への鎮魂がある。その強い思いが前田監督を動かし、翌1981年に本作が製作された。映画では、リアルなニュース映像が事件の実態を伝え、影絵のように展開する富山の版画が弾圧と犠牲の本質を訴える。

映画にあるのは、一人の画家と一人の映画監督の「ここを素通りしてはならない」という純朴な思いだけ。それがストレートな抵抗映画をつくりあげ、諦めてはいけないというリアルタイムのエールを韓国の人々へ送っている。

世界は誰かが変えてくれるのではない。あなたの行動でしか世界は変わらない。富山と前田はこの短編でそう伝えている。

『はじけ鳳仙花 —わが筑豊 わが朝鮮—』

旧満洲国 大連とハルピンで少女時代を過ごした富山には「アジア人として、女として、美の周縁から出発しよう」という思いがあった。自伝的論集『はじけ!鳳仙花―美と生への問い』にも、リトグラフ『引き裂かれた者たち』にも、アジア人、特に朝鮮半島の人々へ向けた眼差しがある。一方、土本は水俣病に関連する映画を数多く監督している。公害に苦しむ人々を正面から見つめ、生きることの壮絶さを伝え続けた。

遠く離れているように見える二人は、表現者として同じ地平を歩いてきた。土本はインタビューでこう語っている。「富山さんの物語世界には、富山さんのもつエロスとユートピア、解放の美学ともいうべきものがある。なぜ彼女は筑豊・朝鮮をテーマにこのような暗いリトグラフを描き続けるのか。またそれらを描き続ける彼女がどうしてこんなに美しい世界を同時に並行して描くことが出来るのか」

土本は水俣病に侵される患者さんを撮り続ける中で、絶望的な現実を目の当たりにしながら、それでも生きていこうとする人々の力をすくい上げようとした。そんな土本にとって、富山が持つ「暗いリトグラフと美しい世界の両立」に迫ることは、必然だったに違いない。本作は、リトグラフそのものの魅力を映し出すとともに、土本と富山のやり取りに焦点を当てている。それは「同志」である二人の、表現に対する真摯な追究の姿でもある。

関係者略歴

富山妙子

1921年
神戸生まれ。少女時代を旧満洲国の大連とハルピンで過ごす
1953年
児童画の仕事のかたわら、鉱山をテーマとする油彩や版画を製作
1974年
金芝河をテーマにした版画シリーズ『しばられた手の祈り』
1980年
『倒れた者への祈祷 1980年5月光州』(火種プロ)巡回展
1984年
映画『はじけ鳳仙花-わが筑豊 わが朝鮮―』(監督 土本典昭)
⋯⋯
2021年
韓国延世大学博物館にて『富山妙子の世界 記憶の海へ』展示
※同展にて『はじけ鳳仙花-わが筑豊 わが朝鮮―』を上映
老衰のため死去(享年99)
2024年
横浜トリエンナーレ(横浜美術館)にて作品展示

前田勝弘

1940年大阪生まれ 映画プロデューサー、監督
1977年幻燈社設立。劇映画『サード』(1977)や『四季・奈津子』(1980)『マノン』(1981)等多くの東陽一監督や黒木和雄監督等のプロデュースする。監督作としては、『公害言論1974』と本作がある
2003年死去。

土本典昭

1928年生まれ 日本を代表する記録映画監督のひとり
岩波映画を経て、社会的な弱者に目を向けた多くのドキュメンタリー映画を制作する。
1960年代から水俣をテーマにしたドキュメンタリー映画を多数制作。
他にも『ある機関助士』(1963)『パルチザン前史』(1969)などがある。
2008年死去

劇場情報

田川市美術館 AVホール↗

〒825-0016
福岡県田川市新町11-56
TEL: 0947-42-6161
Map↗

『越境のアーティスト 富山妙子』出版記念 連続出張講座

田川市美術館(福岡県)にて行われるイベント「『越境のアーティスト 富山妙子』出版記念 連続出張講座」で映画の上映と講座が行われます。全5回の予定です。
初回の12月28日(日)には本作プロデューサーの小松原が講師として参加予定です。ぜひご覧ください。

映画上映(2作品:計73分)
『自由光州 -1980年 5月-』
『はじけ鳳仙花 -わが筑豊 わが朝鮮-』

上映:下記の日程にて全5回
定員:30名(先着順)
参加費:無料

2025/12/28(日)
上映
13:00~14:20
講演
14:30~15:30
上映後に本作プロデューサーの小松原時夫(株式会社モンタージュ)が講師として講座に参加します。
トークテーマ
『富山さんの「理不尽を見過ごしてはいけないわよね、表現者なら」との思いから始まった2本の映画について』
2026/1/4(日)
上映
13:00~14:20
2026/1/11(日)
上映
13:00~14:20
2026/1/18(日)
上映
13:00~14:20
2026/1/25(日)
上映
13:00~14:20

イベントの詳細とお問い合わせ先は田川市美術館の イベントページ をご確認ください

シアターセブン↗

〒532-0024
大阪府大阪市淀川区十三本町1丁目7−27 サンポードシティ 5階
TEL: 06-4862-7733
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2025年 6/21(土)〜 6/25(水)12:00~13:18
2025年 6/26(木)11:20~12:38
2025年 6/27(金)12:00~13:18
※6/27(金)までの1週間の上映です。

【トークショー】

2025/6/21(土)12:00の回上映後
トークテーマ
富山妙子の魅力
ーカリフォルニア大学サンタバーバラ校でのシンポジウムを踏まえてー
登壇者
小松原 時夫(本作配給/プロデューサー )
ゲスト
レベッカ・ジェニスン(京都精華大学 名誉教授)
ゲスト略歴
レベッカ・ジェニスン アメリカ生まれ
京都精華大学、名誉教授
1980年から京都精華大学人文学部で教鞭をとる。
ジェンダー論、現代美術・文学論専門。
2002年に『巫女ときつねー富山妙子展』を開催。
現在、富山妙子、山城知佳子等についての論文を執筆中。
翻訳、共編著作に、Imagination without Borders: Feminist Artist Tomiyama Taeko and Social Responsibility, (2010),『残傷の音〜「アジア・政治・アート」の未来へ』、李静和編(岩波書店 2009)等がある
本年4月にカリフォルニア大学、サンタ・バーバラ校で開催された”Tomiyama Taeko: A Tale of Sea Wanderers”の展覧会のシンポジウムにパネリストとして参加。

ポレポレ東中野↗

〒164-0003
東京都中野区東中野4丁目4−1
TEL: 03-3371-0088
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2025年 4/26(土)〜5/9(金)11:50〜
2025年 5/10(土)〜5/16(金)13:40~

【トークショー】

各日とも、聞き手は本作配給プロデューサーの小松原時夫が行います。

2025/4/26(土)13:05
トークテーマ
筑豊炭鉱と富山妙子
出演者
岡村幸宣(原爆の図丸木美術館 学芸員・専務理事)
出演者略歴
丸木位里、丸木俊を中心に社会と芸術表現のかかわりについての研究、展覧会企画などを行う。「坑夫・山本作兵衛の生きた時代~戦前・戦時の炭坑をめぐる視覚表現」(2013年)、「富山妙子 終わりの始まり 始まりの終わり」(2016年)、「趙根在写真展 地底の闇、地上の光 ―炭鉱、朝鮮人、ハンセン病―」(2023年)などの企画展を担当。著書に『非核芸術案内―核はどう描かれてきたか』(岩波書店、2013年)、『《原爆の図》全国巡回』(新宿書房、2015年)、『《原爆の図》のある美術館―丸木位里、丸木俊の世界を伝える』(岩波書店、2017年)、共著に『山本作兵衛と炭鉱の記録』(平凡社、2014年)、『〈原爆〉を読む文化事典』(青弓社、2017年)等がある。
2025/4/27(日)13:05
トークテーマ
富山妙子 なぜ、世界で今 再評価されているのか
ー韓国・延世大で展覧会を共催した経験を踏まえてー
出演者
真鍋祐子(東京大学東洋文化研究所教授)
出演者略歴
朝鮮研究を専門として、韓国の社会変動と民間信仰、民主化運動とのかかわりや、観光研究、中国朝鮮族の文化変容等、多岐にわたる研究を行ってきた。
近年は、画家・富山妙子に関する共同研究の主宰者として知られる。
2021年3月、延世大学校博物館と東洋文化研究所の共催による展覧会『富山妙子の世界 記憶の海へ』が開催され(8月まで)、主催者として尽力する。
富山妙子に関連した著作物に『東洋文化』第101號、特集「世界史を越境する/世界史に共振する―画家・富山妙子の作品世界―」(東京大学東洋文化研究所)などがある。現在、共同研究者らとの初の論集『越境するアーティスト・富山妙子(仮)』企画を進めており、今年12月に刊行予定(皓星社)。
2025/4/29(火祝)13:05
トークテーマ
本作の制作当時の幻燈社と監督前田勝弘
出演者
杉本信昭(映画監督)
出演者略歴
フリーの助監督として幻燈社で東陽一監督などの作品にかかわる。
『自由光州 -1980年 5月-』では助監督として参加。
2007年(株)GEARSを設立し代表取締役に
主な監督作品は、初監督『蝶が飛ぶ森』(1987年)『蜃気楼劇場』(1992年)、『自転車でいこう』(2003年)、『谷川さん、詩をひとつ作ってください。』(2014年)、『分子の音色 A scientist and a musician』(2021年)など
2025/5/3(土祝)13:05
トークテーマ
横浜美術館と富山妙子の出会い、そしてこれから
出演者
日比野民蓉(横浜美術館 学芸員)
出演者略歴
日本帝国占領下の朝鮮半島で開催された「朝鮮美術展覧会」の日本人画家たちについて修士論文を執筆し、慶應義塾大学大学院美学美術史学専攻前期博士課程を修了。2016年より横浜美術館学芸員。2025年12月から横浜美術館で開催予定の「日韓現代美術展」(仮称/韓国国立現代美術館との共催)を準備中。
2025/5/4(日)13:05
トークテーマ
制作当時の映画について
出演者
小松原時夫(配給プロデューサー)
出演者略歴
1979年より幻燈社に入社 東陽一監督の『四季・奈津子』『マノン』などの制作進行として参加。
『自由光州 -1980年 5月-』では幻燈社代表である前田監督に言われ製作を始めてつとめる。1985年退社しフリーのプロデューサーとなる。
1994年(株)モンタージュの設立に参加し、資料館や博覧会映像などを製作する。2021年から現職
プロデュース作品には『続・あらかわ』『自転車で行こう』『炭鉱(ヤマ)に生きる』『谷川さん、詩をひとつ作ってください。』『分子の音色 A scientist and a musician』などがある。
2025/5/5(月祝)13:05
トークテーマ
光州という文脈から考える富山妙子
出演者
山本浩貴(文化研究者 実践女子大学文学部美学美術史学科准教授)
出演者略歴
一橋大学社会学部卒業後、ロンドン芸術大学にて修士号・博士号取得。韓国・光州のアジアカルチャーセンター研究員、香港理工大学ポストドクトラルフェロー、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科助教、金沢美術工芸大学美術工芸学部美術科芸術学専攻講師などを経て、2024年より現職。単著に『現代美術史 欧米、日本、トランスナショナル』(中央公論新社、2019)、『ポスト人新世の芸術』(美術出版社、2022)。共著に『レイシズムを考える』(共和国、2021)、『この国(近代日本)の芸術 〈日本美術史〉を脱帝国主義化する』(月曜社、2023)ほか。

スタッフ

『自由光州 -1980年 5月-』 25分 製作1981年

構成・編集
前田勝弘
富山妙子
芝 充世
朗読
伊藤惣一 神保共子  鄭 敬謨
音楽
高橋悠治
製作
小松原時夫
撮影
小林達比古
助監督
杉本信昭
制作
幻燈社 火種プロ

『はじけ鳳仙花 -わが筑豊 わが朝鮮-』 48分 製作1984年

構成・編集
土本典昭
製作
重松良周 前田勝弘
原案・絵・詩
富山妙子
音楽・演奏
高橋悠治 三宅榛名
語り
李 礼仙
撮影
清水良雄
スチール
本橋成一
制作
幻燈社

製作・配給

製作
幻燈社
配給
株式会社モンタージュ
プロデューサー
小松原時夫
解説原稿
杉本信昭
チラシデザイン
杉谷進
宣伝
茶谷淳
デスク
須田恵子

予告編制作

構成
村本勝
EED
大河原祐輔
整音/DCP制作
久保田尚

この2つの映画を上映にあたって

『自由光州 —1980年 5月—』と『はじけ鳳仙花 —わが筑豊 わが朝鮮—』は、2本とも1980年代に幻燈社で製作されました。
幻燈社とは1970年代後半に前田勝弘プロデューサーと東陽一監督が立ち上げた独立プロダクションです。
私は、1980年中頃まで社員でいました。幻燈社は東監督の劇映画やドキュメンタリー映画を10数本製作しておりました。
ドキュメンタリー映画は、今のように、上映する映画館もなく、公会堂や市民会館での上映と16mmプリントの販売が主な収入源でした。2作品とも完成後、数回の上映のみでいつしか忘れさられていったと言うのが現状です。
当時の独立プロで映画を作り続けるのは、経済的に難しく困難を極めました。
前田は、映画製作で作った借金に苦しむ中、1997年硬膜下血腫で倒れ療養に励んでおりましたが2003年に亡くなりました。享年63

生前の前田は、「映画を作ったら多くの人に見てもらいたい。そしてその映画を肴にして酒を飲む。それが一番、作り手として幸せだ。」と言っていました。
私は、前田からこの2本の映画を託され、いつか劇場公開することを考えていました。
幻燈社の社員でいた頃は20代でした。その私も70歳になります。そこで、デジタルリマスター版を製作して公開することを決意した次第です。
1980年代は、前田勝弘40代、土本典昭50代、富山妙子60代です。
共に考え、時代を切り取った秀作のドキュメンタリー映画です。
表層を捉えるのでなく、今を生きる私たちに問いかけてくる“力”を感じ取っていただきたいと思います。
ぜひ劇場でご覧ください。
(敬称略)

2025年4月
小松原時夫